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クライアント

Vapor のクライアント API では、外部のリソースに対して HTTP 通信を行うことができます。これは async-http-client に基づいており、コンテンツ API と統合されています。

概要

Application やルートハンドラー内の Request から、デフォルトクライアントにアクセスできます。

app.client // Client

app.get("test") { req in
    req.client // Client
}

アプリケーションのクライアントは、設定時に HTTP リクエストを送る際に便利です。ルートハンドラー内で HTTP リクエストを行う場合は、リクエストに紐づくクライアントを使うべきです。

メソッド

GET リクエストを行う際には、目的の URL を get メソッドに渡します。

let response = try await req.client.get("https://httpbin.org/status/200")

getpostdelete など、各種 HTTP メソッドに対応したメソッドがあります。クライアントからのレスポンスは将来的に返され、HTTPステータス、ヘッダー、ボディが含まれます。

コンテンツ

Vapor の コンテンツ を使うと、クライアントリクエストやレスポンスのデータを扱うことができます。コンテンツやクエリパラメータをエンコードしたり、ヘッダーを追加するには、beforeSend クロージャを使います。

let response = try await req.client.post("https://httpbin.org/status/200") { req in
    // リクエストURLにクエリ文字列をエンコードします。
    try req.query.encode(["q": "test"])

    // JSONをリクエストボディにエンコードします。
    try req.content.encode(["hello": "world"])

    // リクエストに認証ヘッダーを追加します。
    let auth = BasicAuthorization(username: "something", password: "somethingelse")
    req.headers.basicAuthorization = auth
}
//レスポンスを扱う

レスポンスボディを Content を使ってデコードすることもできます。:

let response = try await req.client.get("https://httpbin.org/json")
let json = try response.content.decode(MyJSONResponse.self)

もし、futures を使っている場合は、flatMapThrowing を使うことができます。:

return req.client.get("https://httpbin.org/json").flatMapThrowing { res in
    try res.content.decode(MyJSONResponse.self)
}.flatMap { json in
    // Use JSON here
}

設定

アプリケーションを通じて、基本となる HTTP クライアントを設定することができます。

// Disable automatic redirect following.
app.http.client.configuration.redirectConfiguration = .disallow

初めてデフォルトクライアントを使用する前に、必ず設定を完了させておく必要があります。